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会陰切開をせずに出産

会陰切開とはなにか?

膣口と肛門の間の会陰部分を切開

出産をする際、特に初産で怖いのは「分娩時の痛み」がどの程度かわからないということと、出産時にされることが多いという「会陰切開」についてではないでしょうか。病院で出産をすると、ほとんどの場合で分娩時に会陰切開をすることになります。ただ初産のママが経産婦のママに「会陰切開って痛かった?」と聞いても「それどころじゃなかったよ」と答えられるのが関の山。今回は初ママが気になりつつもなかなか本当のところが見えてこない「会陰切開」について焦点を当てます。

そもそも会陰切開というのは、分娩の際に膣口と肛門の間にある「会陰」と呼ばれる部分をメスやハサミで切開する「医療的処置」のことを指しています。医療的処置であるので、会陰切開は医師しか行うことのできない処置です。いくら経験がたくさんあってベテランで、信頼の大きい助産師さんでも、会陰切開をすることはできないのです。

ではどうして分娩時に会陰切開をする必要があるかと言うと、ずばり「赤ちゃんが産道を通って出やすくするため」なんですね。会陰切開で切る範囲は2~3センチ程度なのですが、この2-3センチの切開が、赤ちゃんにとってもママにとっても救われる数センチになるのです。

昔、江戸時代などは産婆と呼ばれる出産の介助をする女性が、産道に直接手を入れて、赤ちゃんの頭を長細くしていたと言われています。これは会陰切開ができない時代において、もともとは細い産道を通る赤ちゃんに余計な負担を与えずスムーズに誕生してもらうためと、子を産む母に必要以上の負担をかけないためです。

しかしこうした手段をとることのない現代医療上の出産では、赤ちゃんの頭を出やすいように長くする代わり、会陰切開をして赤ちゃんが産道を通りやすくすることにしているのです。

ただし、現代にも産科の医師が常駐しない、助産師が開院をしている「助産院」というものがあります。ここでは通常分娩であれば助産師だけがいれば良いので、医師は関与しない分娩も多く出てきます。助産師は先述の通り会陰切開をすることはできないので、助産師だけが関わる助産院での分娩では、基本的に会陰切開をしないで済むような方法を助産師が指導している助産院も多くあります。